KINTOの現在の納期はだいたい1.5ヶ月~2ヶ月ぐらいですが、新車は半年~1年以上かかるのが普通。なぜKINTOが納期が早いのか?それは・・・

明らかにKINTOが優遇されている

トヨタグループ内でKINTOを全面的にバックアップしているとしか思えないのです。なぜなのでしょうか?詳しく解説していきます。

 

KINTO公式サイト

 

なぜKINTOの納車が早いのか?

冒頭でも書きましたが、KINTOの納期が新車よりも早い理由は・・・

KINTOはトヨタ全社で新車販売よりも優遇されている

 

KINTOだと2ヶ月足らずで納車されるのに、新車購入だと半年以上待つってのは、やはり優遇されているとしか言えないでしょう。新車を買おうと思ってる人にとっては、なんか嫌な感じですが、KINTOを検討している人にとってはラッキー。

オペレーターさんに「なんでKINTOは納期早いの?」って聞いてみた

なんで納期が早いのかという質問を、KINTOのチャットオペレーターさんにもしてみました。どういうふうに答えるんだろう・・・

「KINTOでは、車種や仕様を限定させていただいており、台数も限定しているため、WEB申込みでは納期短縮が実現できております。」

とのことです。限定しているから短納期ってことですね。KINTOではトヨタのすべての車種を扱ってるわけではないし、グレードも一部限定されてたりします。ある程度、生産の見込みが立つ車に限定して短納期が実現できているってことですね。さすがにKINTOが優遇されているとは言えないよね(笑)。

 

KINTO公式サイト

なんでKINTOは優遇されているの?

ではなぜにそんなにKINTOが優遇されているのか?いくつか要因があります。

 

KINTOが優遇されている理由豊田章男会長の肝いり

将来的にKINTOが販売の主力

顧客の囲い込み

実はディーラーも儲かる

以下に詳しく解説していきますね。

KINTOは豊田章男会長の肝いり

トヨタのサブスクKINTO。そもそも立ち上げは豊田章男会長が、KINTOの社長である小寺信也社長を呼び出したことが始まりです。

「まったく新しい車の売り方を考えろ!」

正直、無茶振りです(笑)。章男会長曰く「車の販売は100年間変わっていない。休日をつぶして店に行って何度も商談し、値引き交渉もする。こんな売り方が将来も続くわけがない。」とのこと。

実は章男社長、トヨタの将来にかなりの危機感を持っておられるようで、さまざまな方面での革新的な展開をされています。販売にも、今までの販売方法では、この先やっていけないと考えておられるようで、新しい車の販売方法として、KINTOを始めたようです。

将来的にKINTOが販売の主力

実はトヨタは新車の販売の大部分を、将来的にはKINTOに移行したいと考えているようです。トヨタの取締役サイモン・ハンフリ-ズ氏も「将来的にはKINTOに販売の大多数を担ってもらいたいと考えてる」と発言しています。

日本では若者が車に乗らないと言われてから長い時間が経っています。事実、自動車の国内販売台数は右肩下がり。若者が乗らないとなると将来が明るくないのは自明の理。なので今のうちに若者中心にKINTOを広げていきたいと考えているんですね。

顧客の囲い込み

KINTOは車のサブスク。点検も無料なので、必然的に半年に一度は顧客がディーラーに足を運ぶことになります。そこでディーラーと顧客の人間関係を構築して、次回もKINTOを継続してもらうとか、新車の購入につなげるとか、やりやすくなります。

新車購入だと点検も有料だし、車検は安い自動車工場に流れるので顧客を掴みづらいんですね。顧客をしっかり囲い込めるということで、トヨタ本体にとっても、ディーラーにとってもメリットがあります。

実はディーラーも儲かる

KINTOで契約するとディーラーはあまり儲からないんじゃないか?って思うかもしれませんが、実はそうでもなさそうなんです。

  • メンテナンス代はKINTOからきっちり入る
  • 契約終了した車を中古車として販売できる
  • メンテナンスが行き届いているので仕入れる中古車の程度がいい

ということでディーラーにとってもかなりメリットがあるんですね。

しかもKINTOだと中古車の入荷時期が明確に分かるし、販売もしやすいとトヨタのディーラーの方がおっしゃってました。なのでディーラーからKINTOを勧められることは結構あります。

 

KINTO公式サイト

納期だけじゃない!KINTOの優遇っぷり

実はKINTOは納期だけではなく、他にもいろいろ優遇されています。以下に納期以外でのKINTOの優遇っぷりを紹介します。

トヨタのHPから露骨(?)にKINTOへの誘導

KINTOが優遇されているのは納期だけじゃありません。トヨタの公式サイトではKINTOへの露骨な誘導が繰り広げられています。


例えばこちら。グレード一覧のところにKINTOへの誘導リンクがあります。(ある時期とない時期があります)

 


アルファードのページには大きくKINTOへの誘導バナーが。

 


カローラクロスに至ってはSグレードはKINTOが先行だと堂々と書かれている!しかもバナーまであります。

KINTOには専用車両もある

納期が早い、公式サイトからの誘導だけではありません。KINTOでしか取り扱いのない、KINTO専用車両がいくつか用意されています。

こちらのbZ4XはKINTOだけの取り扱いの電気自動車。かなりスタイリッシュなデザインのSUVで新車販売熱望の声も多いのですが、KINTOだけで販売しています。

 

プリウスのUグレードもKINTO専用グレード。装備の割にお安めの設定で、こちらも新車販売熱望の声が多いのですがKINTOだけ。しかもKINTO Unlimitedというサービスまで付いているという厚遇ぶり。どういうことだ!?

KINTO Unlimitedについては新型プリウスをKINTOで契約する時の4つのポイント Unlimitedって何?を御覧ください。

 

さらには章男会長のニックネームである「モリゾウ」を冠したGRヤリス モリゾウセレクションなるモデルまでKINTO限定で用意。すさまじい優遇っぷりです。

現在の、新車の納期はどのくらい?

2022年10月現在、新車の納期が遅い!ってよく言われますが、だいたいどのくらいでしょうか。

例えばカローラツーリングは5ヶ月以上ヤリスクロスは8ヶ月以上ヴォクシー/ノアは10ヶ月以上カローラクロスに至ってはいったん注文を停止しているような始末。

 

新車は半年~1年ぐらい待つ

 

それに較べてKINTOなら1.5~2ヶ月の納期です。上に挙げた車種は全部2ヶ月以内。+1ヶ月遅れることもあるようですが、それでも3ヶ月で納車です。新車との差がすごいですね・・・

トヨタ公式HPから現在の納期を見てみよう

実はトヨタのHPには各車種のおおよその納期が記載されています。そこから転載しますね。2023/7/11現在の情報です。最新情報はこちら

工場出荷時期の目処
アクア 5ヵ月程度
アルファード 詳しくは販売店にお問い合わせください
ヴェルファイア 詳しくは販売店にお問い合わせください
ヴォクシー 6ヵ月以上
カムリ 詳しくは販売店にお問い合わせください
カローラ 3-4ヵ月程度
カローラ アクシオ 6ヵ月以上
カローラ クロス 詳しくは販売店にお問い合わせください
カローラ スポーツ 詳しくは販売店にお問い合わせください
カローラ ツーリング 3ヵ月程度
ハイブリッド車は6ヵ月程度
カローラ フィールダー 6ヵ月以上
クラウン 詳しくは販売店にお問い合わせください
グランエース 詳しくは販売店にお問い合わせください
コペン GR SPORT 3-4ヵ月程度
シエンタ 6ヵ月程度
スープラ 詳しくは販売店にお問い合わせください
ノア 6ヵ月以上
ハイエース バン 5ヵ月程度
ハイエース ワゴン 5ヵ月程度
ハイラックス 詳しくは販売店にお問い合わせください
パッソ 詳しくは販売店にお問い合わせください
ハリアー 詳しくは販売店にお問い合わせください
ピクシス エポック 4ヵ月程度
プリウス 詳しくは販売店にお問い合わせください
Uグレードは1.5-2ヵ月程度
ヤリス 詳しくは販売店にお問い合わせください
ヤリス クロス 詳しくは販売店にお問い合わせください
ライズ 3-4ヵ月程度
ランドクルーザー プラド 詳しくは販売店にお問い合わせください
ルーミー 4-5ヵ月程度
bZ4X 4ヵ月程度
C-HR 詳しくは販売店にお問い合わせください
GRカローラ 詳しくは販売店にお問い合わせください
GR86 詳しくは販売店にお問い合わせください
GRヤリス 詳しくは販売店にお問い合わせください
MIRAI 2-3ヵ月程度
RAV4 詳しくは販売店にお問い合わせください

「詳しくは販売店にお問い合わせください」と書いてあるのは6ヶ月以上、下手したら1~2年はかかるって言う意味です。納期が記載されているものは半年以内で届きますが、それ以外は厳しいってことです。見てみるとやはり人気の車種は「詳しくは販売店にお問い合わせください」になっていることが多いようです。

なぜ納期が遅れているのか?

2023年7月現在、なぜ自動車の納期が遅れているのでしょうか?いくつか要因が挙げられます。

納期が遅い原因世界的な半導体不足

ウクライナ情勢による流通網の停滞

国内メーカーの海外販売へのシフト

 

半導体不足はずいぶん長らく言われております。スマホや家電はもちろん、今や車も電子化されており、大量の半導体を使用します。需要に供給が追いついていないんですね。半導体使い過ぎ問題です。

ウクライナ情勢はあまり関係なさそうですが、現在、ロシア上空は西側諸国の飛行機は飛べません。また原油価格の高騰も併せて、空輸のコストが上がっており、世界的に流通網が停滞しているんですね。今まで空輸で送ってたものを船で運んだりしているわけで、船や港が足りなくなっているんです。そんなわけで自動車用の部品もなかなか届かないのが現状です。

さらには国内メーカーの海外販売シフトがあります。2022年のトヨタの国内販売数は129万台、海外販売は828万台となっています。海外で売れまくってるわけですね。なので国内のユーザーには車が回ってきづらい。この傾向は他の国内自動車メーカーも同様です。世界中に日本車が売れまくってるのは嬉しい反面、国内に回ってこないのは辛い・・・

 

KINTO公式サイト

 

KINTOで納車の方々(Twitterより)

TwitterでKINTOで納車された喜びの声が数々上がっていますので、紹介していきます。みなさん1~2ヶ月で納車で喜んでおられます。

楽しみですね~。確かに新しいプリウスかっこいいから一目惚れも納得!


1ヶ月ちょっと!たしかに反則ですね~

一ヶ月ほどの納車予定ですねー。素晴らしい!今から楽しみですね。

 

ヴォクシーも2ヶ月で納車!かっこいいですねー

 

カローラクロスは2ヶ月弱で納車!羨ましいです。

 

アルファードは3ヶ月ちょいで納車!新車は現在9ヶ月待ちなのを考えると・・・

 

この方は新車ご購入。どのくらいかかったのかは不明です。

 

実際の声を聞いても、KINTOは短納期なようですね。

 

トヨタの新車購入で納車の方々(Twitterより)

こちらは新車購入で納車された方々の声。お喜びの声もありますが、納期が遅くて怨嗟の声も・・・

連絡無いのはつらいですね・・・

 

納車おめでとうございます!それにしてもヴォクシー、やはり9ヶ月待ちかぁ・・・

 

納車おめでとうございます!ノアを8ヵ月待ち、喜びもひとしおでしょうね。

 

KINTOの優遇が酷すぎる!優遇される側にはいいことですが、新車購入の方には怒りが湧きますね・・・

 

ホンダ車も納期が長い。5ヶ月待ちですね。

 

まとめ

というわけで、新車はかなり納期が長いようですが、KINTOなら2ヶ月ほどで納車するようです。

まとめとしては・・・

  • KINTOはトヨタグループ内でも優遇されてる
  • なぜなら将来はKINTOを販売の主力に育てたいから
  • 新車は4~12ヶ月、KINTOは2ヶ月で納車

ということですね。

 

KINTO公式サイト

動画で解説

以上の解説を動画でも解説していますので、良かったらご覧ください。

KINTO公式サイト

 

新車契約の約4割がKINTO!20代新婚夫婦がKINTOに申し込んだ結果