トヨタのサブスクKINTOですが、契約が終わったあとに買い取りって出来るのでしょうか?

他のカーリースなら買い取り出来るところも多いんだけどKINTOはどうなんだろう?って思われている方も多いと思います。

 

KINTOは買い取りは出来ません

「なんだKINTOは買い取り出来ないのか、なら他のカーリースにするか」

と思われる方もおられるかもしれませんが、そもそも厳密に言うと契約終了後に買い取れるカーリースは大手ではありません

 

車を最終的に自分のものにするなら最初から「車がもらえるプラン」で申し込む必要があります。

最初は普通にカーリースにして、契約終了後に買い取ります!っていう形は取れないのです。

 

そして車がもらえるプランには、やはりそれなりのデメリットがあります。

 

一番は月額料金が高いことですね。

契約が終わって車が手に入っても、これなら普通にローンか残価設定ローンにしておけばよかったと思うことが多いです。

 

KINTOなら税金や車検代はもちろん、任意保険もコミコミで他のカーリースより安いケースがほとんど。

やっぱりトヨタが経営している強みです。

 

KINTOのトヨタ車ラインナップ一覧

KINTOと買取可能なカーリースとの違い

ここでは分かりやすくするために、最終的に車がもらえるカーリースのプランを「買取可能なカーリース」と表現したいと思います。

最初、普通にカーリース契約して契約終了時に買い取ります!っていうカーリースも、昔はあったんですけどね。

小さなところはやってるかもしれませんが、今は大手ではやってません。

 

それを踏まえて「買取可能なカーリース」とKINTOの違いに付いて簡単に解説したいと思います。

 

比較する車はハリアー G ガソリン2wd

この車で月額料金などを比較してみましょう。

 

各カーリースの月額料金など(7年契約)

月額料金 自己負担金
 KINTO 58,850円 修理費は
故障:0円
事故:最大5万円
 MOTA 70,620円 任意保険
修理費用
タイヤ交換など
 カルモくん 61,066円 任意保険
修理費用
タイヤ交換はじめ
全てのメンテ代など

 

各カーリース共通で月額料金に含まれるものは車両費、車検代、自動車税、自賠責保険です。

KINTOには任意保険が含まれますが、MOTAとカルモくんは任意保険が含まれません。

 

定額カルモくんとKINTOを比べると、月額2,200円しか違わないので良いんじゃない?って思うかもしれませんが、カルモくんの場合はランニングコストがかさみます。

7年分の任意保険代と修理費用、タイヤ、オイル、バッテリーの交換、定期点検代などを考えると、車はもらえるとは言えどうなんだろう?って感じです。

さらに、車をもらえるとなると契約終了時のちょうど7年目には、車検代や自賠責保険代も自分で払わなくちゃいけません。

 

またKINTOは車検やメンテナンスをトヨタのディーラーでやってもらえるのもメリットのひとつ。

定期点検やメンテナンス時はコーヒー飲みながら優雅に待つことが出来ますよね。

MOTAやカルモくんをはじめ、普通のカーリースの場合は街の整備工場になります。

 

>>KINTO公式サイト

KINTOの圧倒的なデメリット

とは言え、KINTOにも圧倒的なデメリットが存在します。

トヨタ、レクサス、スバルしか扱ってないことです。

 

もしあなたが、日産やホンダ、もしくは軽自動車を希望されているのであれば他のカーリースを選ぶ必要があります。

 

さらにKINTOでは、上記のブランドの中でも取り扱いの車種が決まっているので、希望の車種がない場合は他のカーリースを選ばざるを得ませんね。

>>KINTOの取扱車種一覧

KINTOは買い取りできないけど延長は可

KINTOでは契約終了後の買い取りは出来ません。

でもその代わり、もうちょっとこの車に乗ってたいなぁって思ったときは延長が可能です。

 

延長後の料金は
3年契約から延長 → 5年契約の月額料金
5年契約から延長 → 7年契約の月額料金

となり、延長後は月額料金が安くなります。

 

ただし延長が出来るとは言え、最長で7年までの延長となります。なので最初から7年契約だと、契約延長は出来ません。

 

>>KINTO公式サイト

KINTOは買い取り出来ないから・・・

さてKINTOが買い取り出来ないのはユーザーにとってデメリット?いえいえ、買い取りできないからこそKINTOは成り立っているんです。

買い取りできないことによって、どのようなメリットがユーザーにあるのでしょうか?

 

KINTOが買い取り出来なからこそのメリット

  • 月額料金が抑えられる
  • 乗り換えが楽
  • 買い取り出来たらいろいろ支払いが必要

 

以下に詳しく解説していきます。

月額料金が抑えられる

実はKINTO、任意保険を含むにも関わらず月額料金が安いのはトヨタがやってるってだけじゃなく、買い取りできないからこそこの価格になってるんです。

 

 

実はKINTOでは、契約が終わった車をそのままトヨタグループの認定中古車として販売するらしいです。

認定中古車はトヨタのディーラーで販売するから普通の中古車よりも高く販売できます。

トヨタとしてはもちろん新車が売れてほしいんですが、認定中古車も結構な利益の柱なんです。

 

認定中古車は品数不足

中古車の市場もかなり活況な現在、トヨタのお墨付きである認定中古車はかなりの人気。

だけど新車買う人の下取りだけじゃ絶対数が少なくて、もっと車を揃えられたら売れるのにってディーラーさんは思ってるらしい。

 

KINTOの場合は契約期間が決まってるから、いつどの車が入荷してくるか前もって分かります。

しかもメンテナンス状況も分かってるので、ラインアップの準備もしやすいんだそうです。

 

買い取りが出来るってことになれば、入荷の目処が立たないわけです。

そんなわけでKINTOはトヨタグループ的にもありがたい存在。なので月額料金が抑えられるんです。

乗り換えが楽

契約年数が終了して、KINTOに再契約するとしましょう。

もちろん、契約終了後にKINTOはもういいやってなっちゃうかもしれません。

 

でも再契約するなら、超簡単。

WEBだけで、10クリック以内で再契約が終了しちゃいます。

 


KINTO公式サイトより 見ずらいときは画像拡大してください

 

もちろん他の車種に再契約もOK。

車や契約年数、オプションなどを選択して、上の「契約満了に伴う入れ替えのお申し込み」をポチっとすれば再契約申請は終了。

あとは今の車の契約終了時と入れ替えで、新しい車が用意されます。

 

車を買い取るってなると、結構面倒な手続きをしなくてはなりません。

以下に詳しく解説します。

買い取り出来たらいろいろ支払いが必要

仮にKINTOでも、車が買い取れると仮定しましょう。

買い取ったら車は自分のものになります。

ということは、その時点で自動車税や車検代、任意保険の支払い義務が出てきます。

 

ちょうど車検切れのときに契約が終了しますから、まずは車検を通して、任意保険に新たに契約して、車庫証明や車検証を再発行して・・・と結構面倒くさい。

もちろんディーラーさんがやってくれるでしょうけど、やっぱりお金は取られます。

つまり車を買い取る以外のお金が結構必要になってくるし、結構面倒くさい。

 

KINTOって面倒くさいのを全部やってくれることが大きな魅力だと思います。

買い取りを出来るようにして、その面倒くさいのをわざわざやらなくてもいいんじゃないかなぁって思います。

KINTOでは契約終了後は3つの選択

なんだかんだいろいろ話してきましたが、KINTOでは買い取りが出来ません。

ではKINTOでは契約終了したらどういう選択肢があるのかというと・・・

 

KINTO契約終了後の選択肢

  1. 車を返却する
  2. KINTOで新しい車に乗り換える
  3. 同じ車で契約を延長する(最長7年)

 

ここに4つ目の「買い取り」が追加されると嬉しい人もいるのかもしれませんが、現状はありません。

 

>>KINTOのラインアップ一覧

KINTOが買い取り出来ないデメリット

買い取りが出来ない!そんなの嫌だ!!って思う人もおられるかもしれません。

ですが、冷静にKINTOを契約して買い取りが出来ないデメリットを考えてみましょう。

意外とそう思っててもデメリットではない場合もあります。

愛着のある車を手放す必要がある

今まで何年か乗ってきて、愛着がある車、思い出がたくさん詰まった車を契約期間が終了したら手放すのは悲しいです。

恋人との別れに例える人もいるぐらい。

 

でも恋人と同じく新しい車が来たら前の車なんて忘れちゃうんですけどね。

まあそれでも最初から分かれることを前提に恋人と付き合う人がいないのと同じく、最初から手放すことを前提に車を手に入れる人も少ないので、辛いって言えば辛いです。

売却益が出ない

仮に車を買い取れたら、本当に手放すときに売却益が出る場合があります。

中古車市場が高騰して、しばらく乗ったけど買取額と同じ価格で売れた!なんてこともあるでしょう。

 

でも基本的には車は乗り続けると価値が下がるものです。

あまりこの辺りは気にすることではないのかも。

カスタマイズ、改造が出来ない

KINTOではカスタマイズ、改造などは禁止されています。

原状復帰できる多少の改造、例えば自分好みのナビを付けるとか、ドラレコを後付するとかは大丈夫。

 

だけどエアロパーツ付けたり、マフラー変えたり、塗装を塗り替えたり、シャコタンにしたり、そんなのはダメです。

最終的に買い取れれば、そのような改造をしても問題ないのでしょうけど、改造したい人はKINTOは避けましょう。

走行距離を気にしなくてはならない

KINTOでは月間1,500km、年間18,000kmの距離制限があります。

毎月1,500kmに収めなくてはならないのではなく、契約期間中の合算で評価されます。

 

これ以上乗っちゃうと11円/kmの追加料金が掛かっちゃう。

買い取りするのであれば気にすることは無いんでしょうけど、年間18,000km以上走る人は少数派なので、ここも該当しなければ気にしなくて良いかも。

喫煙が不可

KINTOでは電子タバコを含めて車内喫煙が禁止されています。

タバコ吸われたら車の価値が下がっちゃいますしね。

こちらも買い取りできれば問題ないんでしょうけど。

まとめ

まず最初に戻りますと、KINTOは買い取りは出来ません。

最後は車を買い取りたいと考えている人にとっては、残念な話です。

 

でも買い取りが出来ないから今の月額料金に抑えられています。

そして買取が出来るカーリースは総じて月額料金が高くなります。

 

もしここまでお読みになって、買取が出来ないけどまあいいかな?って思われたのなら、ぜひKINTOで新しいカーライフを送ってください。

新しい車、新しい人生、今より素敵な毎日を送れることでしょう!

 

KINTOはたまに車種の入れ替えがあります

まずはKINTO公式サイトにて、ご希望の車がラインアップされているか確認してみてください。

 

>>KINTOのラインアップ一覧