トヨタの新車サブスクリプションサービスとして人気のKINTO。契約の終了時に、一体どのような手続きが必要になるのか気になられている方も、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
KINTOに限ったお話ではなく、さまざまなサービスにおいて契約の前には、解約時のことまで頭に入れておく必要があります。また解約時のことまで頭に入れておかなければ、契約後、追加費用などが生じる際に後悔をすることにもなり兼ねません。このような事態に陥らないためにも、KINTOを契約するその前に、契約終了後のことまでこの記事で、きちんと理解しておきましょう。
今回は、KINTOの契約終了後、具体的に何をすべきであるのか。その全容を、分かりやすく解説します。
目次
動画で解説
KINTO契約終了後は車を返却します
KINTOは、契約の終了後に車を返却する必要があります。基本的には、車のサブスクリプションでは買い取りや車を譲るなど、これまで乗っていた車を自分のものとして乗ることができます。これがKINTOでは、不可となっています。またKINTOの契約期間については、3年・5年・7年の中から選択することができます。どの車も、最終的には返却を行うことになります。
KINTOでは、残価精算は一切なし
残価とは、KINTO契約終了時の予想査定価格(車の下取り価格)のことです。契約終了時に該当車にどれほどの価値があるのかを、車種や走行距離で設定するものです。KINTOでは市場価格の変動や景気などによる残価の精算は一切ありません(他のカーリースではあることが多い)。
例えば、100万円の新車が、3年後に30万円で中古車として売れると予想した際に、残価を30万円に設定し、残り70万円を支払うことにより、100万円の新車に乗れるというわけです。但し契約終了後に車を返却し、契約時の残価を売却額が下回ってしまったときには、差額を支払う必要があります。これが、残価精算というのです。中古車市場で価格の変動により車の価値が残価以上に下がり、売却額が安価になることもあります。
しかし、このようなケースでは残価精算を行うのは、オープンエンド方式の契約パターンだけであり、クローズドエンド方式での契約には、残価精算がありません。そしてKINTOには、クローズドエンド方式により契約を行うため、中古車市場での価格の変動が起きたとしても、残価精算を請求されることはないという点において、覚えておくと良いでしょう。
KINTOでは、契約終了後の買い取り不可
KINTOでは、契約終了後の車の買い取りが不可という仕組みです。そのため、車は絶対に返却する必要があるので、最終的に車を所有することはできません。あくまでも、車の利用目的のためのサービスであるので、車の所有を目的とする方には、不向きなサービスであるとも言えます。
KINTO契約終了後、精算金は滅多にない
KINTOでは、残価精算はありませんし、返却時に清算金を支払うことはありません。ただし以下のいずれかに該当する際には、精算金の支払いを請求されることがあります。この点において、注意しておきましょう。
- 車の返却状態による精算
- 走行距離の超過による精算
上記の項目について、以下それぞれ詳しく説明します。上記いずれかの精算金の支払い期限は、請求書の発行日より30日以内となります。
車の返却状態による精算
返却時にディーラーに隠していた傷や凹みがあれば、その修理代金を請求されることがありますが、これは契約中にディーラーに持ち込んで、無料の修理を受けておけば請求されることはありません。
またあまりにも車内が汚れていて、クリーニングが必要となる場合なども請求される場合があります。借り物なのでキレイに乗りましょう。
車の返却状態による精算金が発生しないケース
少しの凹みや傷があるからと、その全てに対し精算金を請求されるわけではありません。但しその凹みや傷が1cmほどでなければ、請求されてしまう可能性はあります。この点において、注意しておきましょう。以下のようなケースは、車の返却状態により、精算金が発生しない事例になります。こちらも不安があるという方は、チェックしておくと安心できるはずです。
- 1cmほどの凹み
- 1cmほどの傷
- 1cmほどの傷や凹み
- 1cmほどの傷を伴う凹み
走行距離の超過による精算
走行距離の超過でも、精算が必要になります。走行距離の計算方法は、以下の計算式により、求められます。
1500km/月×契約月数
上記の計算式により、走行距離が超過してしまった際には、超過1kmあたり11円(トヨタ車)あるいは22円(レクサス車)で計算し、精算を行います。以下に3年契約の場合の具体例を記載します。
例えば3年契約の場合、1500km/月×36か月=54,000kmになりますが、契約終了後の車の走行距離が54,000km以下であれば、精算は不要となります。しかし、走行距離が54,000kmを超過している場合には、超過したkm数に対し、精算が必要です。
まとめ
- 以上、まとめますと
- 契約終了後は車を返却します
- 残価精算は一切なし
- 契約終了後の買い取り不可
- 契約終了後、精算金は滅多にない
以上、参考になれば幸いです。
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