KINTOに契約する前に、もしかしたら途中解約する可能性があるかもと思ってる方もおられると思います。まず基本的にはKINTOの途中解約はいつでもOKです。
でも解約金がかかるケースがあります
やっぱり解約金はかかっちゃいますよね。では一体どのようなケースで解約金がかかるのか、いくらぐらいなのかってのを解説したいと思います。
目次
途中解約金がいらないプランがある
KINTOには2つのプランが存在します。初期費用フリープランと解約金フリープラン。その名の通り解約金フリープランなら途中解約金が一切かかりません。
ですが解約金フリープランは、契約上制限があります。
解約金フリープランの契約上の制限
- 初期費用がかかる
- 3年契約しかない(延長可能)
- ボーナス払いが使えない
いくつか制限があるなかでも、特に初期費用がかかっちゃうってのがネックで、多くの人が初期費用フリープランを選ばれているようです。でも解約金フリープランはちょっと月額利用料が安くなります。
主な車種の初期費用フリープランと解約金フリープランの月額利用料
初期費用フリープラン | 解約金フリープラン | |
ヤリス | 38,940円 | 34,650円 初期費用193,380円 |
プリウス | 51,040円 | 45,320円 初期費用256,960円 |
ノア | 55,000円 | 48,840円 初期費用276,760円 |
クラウン | 150,700円 | 133,980円 初期費用752,620円 |
※それぞれ最安グレード。初期費用フリープランは3年契約ボーナス払いなし。
なのでまずは、途中解約の可能性があるなら解約金フリープランがオススメ。後述しますが、途中解約するなら金額的にはオトク。
初期費用フリープランの途中解約金
契約年数の問題や、初期費用がかかるのが嫌だ!そして多分、途中解約はしないなぁってことで、初期費用フリープランを選ぶとして、万が一、途中解約をしなくてはならないのなら・・・
解約月は半年ごとを狙え!
です。どういうことかというと・・・
KINTO公式サイトより。一部加工。
上図が初期費用フリープランの解約金の解説になります。ご覧の通り解約金は階段状になっていて、6ヶ月毎の月が解約金が安くなっているんです。ちなみに上の図はトヨタ車の場合。レクサスも同じく階段状ですが、解約金が高くなって、最大17ヶ月分になります。
上の図で言うと、6ヶ月目の解約金が月額利用料の5ヶ月分ですが、一ヶ月伸ばしちゃうと9ヶ月分になっちゃうわけです。ほぼ倍!なので初期費用フリープランで途中解約するなら、解約金が少ない6ヶ月ごとを選ぶのがオススメ。
ざっくりどのくらいかかる?
では一体どのくらいの解約金が必要になるのか?ここではノアでシミュレートしてみましょう。先程の図に解約金の額を書き込んでみました。
KINTO公式サイトより。加工。
リアルに金額にすると分かりやすい!半年ごとの節目月を一ヶ月過ぎると、解約金が4ヶ月分増えて、ノアでは22万円もの差が出ます。やっぱり初期費用フリープランの途中解約は半年ごとの安い時期を狙ったほうがいいでしょう。
5年契約、7年契約の途中解約金は?
上の図は3年契約の解約金ですが、5年契約、7年契約だと解約金はどうなるのでしょう?
KINTO公式サイトより。加工。
5年契約は最大15ヶ月分、7年契約は20ヶ月分と、さらに高くなるんですね。その後は節目ごとに1ヶ月分づつ小さくなります。まあ5年プラン、7年プランは月額利用料が引き下げられているし、最初から5年7年契約しますよーって言って契約しているんだから仕方ないですね。
なので早めに途中解約の可能性があるなら5年契約、7年契約は控えたほうが無難。解約金フリープランにするか、初期費用フリープランの3年契約にして延長(手数料が1ヶ月分かかります)するかどちらかにしましょう。ちなみに解約金フリープランも手数料支払うことで延長可能です。
初期費用フリープランでも解約金0円のケース
実は初期費用フリープランでも解約金が0円のケースがあります。
初期費用フリープランでも解約金0円のケース
- 死亡
- 病気や怪我で運転できなくなった
- 廃車全損
運転できなくなったのなら仕方ないですもんね。特にお亡くなりになった場合、さすがにご遺族に借り続けろ!解約金払え!とは言えないわけです。あと大きな事故で廃車になっちゃったら、体は元気でも強制解約です。その場合も解約金は不要です(修理費用も不要)。
ちなみに海外転勤や免許返納の場合は解約金は必要です。サービス開始当初はこのケースでも解約金不要だったんですが、規約が変わって解約金が必要になりました。
ちなみにちなみに、他のカーリースはほとんど死亡時でも解約できません。相続人が契約を相続することになります。SOMPOで乗ーる、定額カルモくんに「死んでも解約できないの?」って問い合わせましたがいずれも「そうなった場合は相談者窓口で相談してください」って言われ、まあなんか上手くはぐらかされた感じがしました。
途中解約するなら解約金フリープランがいいの?
さて途中解約が決まってたら解約金フリープランが良さげだけど、結局初期費用払うから同じじゃね?って思ってる方も多いと思いますので結論。
節目で解約出来ないなら解約金フリープランがいい
です。さらに言うなら1年以内に途中解約の可能性があるなら、解約金フリープランの方がオススメ。なんでだ?って思われる方もおられると思うので、支払総額をシミュレートしてみました。
初期費用フリープランと解約金フリープランの支払総額(ノア X GAS 2.0L 2WD(7人))
解約月 | 初期費用フリープラン | 解約金フリープラン |
1ヶ月目 | 605,000円 | 325,600円 |
半年 6ヶ月目 |
605,000円 | 569,800円 |
半年+1ヶ月 7ヶ月目 |
880,000円 | 618,640円 |
1年 12ヶ月目 |
880,000円 | 862,840円 |
1年+1ヶ月 7ヶ月目 |
1,155,000円 | 911,680円 |
1年半 18ヶ月目 |
1,155,000円 | 1,155,880円 |
1年半+1ヶ月 19ヶ月目 |
1,430,000円 | 1,204,720円 |
2年 24ヶ月目 |
1,430,000円 | 1,448,920円 |
2年+1ヶ月 25ヶ月目 |
1,705,000円 | 1,497,760円 |
解約せず契約満了 | 1,980,000円 | 2,035,000円 |
※支払総額は初期費用フリープラン:解約月までの月額利用料+解約金、解約金フリープラン:解約月までの月額利用料+初期費用。どちらも3年契約。赤字は初期費用フリープランの解約金が安くなる節目月。
契約して日数が経ってない場合、解約金が安い節目の6ヶ月目で解約したとしても、解約金フリープランの方が安くなりますね。また1年半以上経ってるときでも、解約金が高い19ヶ月目などはやはり解約金フリープランの方が安い。
ただし節目の時期、1年半のときに支払総額が逆転しています。1年ちょうどでも差額は1万円台なので、1年以上乗って6ヶ月毎の節目で解約できるなら、さほど支払い総額の差はありません。解約せずに満了した場合は初期費用フリープランの方が安くなります。その差は55,000円で、それほど大きくないです。
つまり、突然海外への転勤を言い渡されるなど、解約の可能性はあるけど時期が読めないなら解約金フリープラン、普通に車を購入するとか、KINTOが途中で嫌になる可能性を考えておられるなら初期費用フリープランで節目月まで待って解約するといいでしょう。
解約手続きの注意点
仮に解約するとなったとき、気をつけておきたいのは解約申し込み期間。先程の通り、解約金の額は一ヶ月変わると天と地ほどの差がありますので注意したいです。
初期費用フリープラン:解約希望日の3ヶ月~30日前
解約金フリープラン:解約希望日の前々月1日~末日
つまり12/24が解約希望日だったときは
初期費用フリープラン:9/24~11/24
解約金フリープラン:10/1~10/31
が解約申し込み期間となります。解約はMy KINTOというWeb上のユーザーページから申し込む形です。ちなみに車は解約日の1ヶ月前から返却可能です。
審査申し込み後の解約は?
例えばKINTO公式サイトから今日、審査を申し込み、審査が通った!ってなった後、やっぱやーめたってことになったら解約出来るの?ってことですが大丈夫、解約出来ます。
解約っていうか、この場合はキャンセルって感じ。審査通過後、契約の意思確認メールが届きますので、それを無視しておけば大丈夫です。契約を了承してしまったら、納車されるまでは解約出来ませんのでご注意を。契約了承したら車、作っちゃってるからね。
まとめ
以上、KINTOの途中解約について解説してきました。途中解約はいつでも出来ますが、初期費用フリープランなら解約金が必要です。そして半年ごとの節目月以外で解約すると、解約金が高いです。
途中解約時期が読めない、一年以内に途中解約の可能性 → 解約金フリープラン
解約時期はコントロール出来る、一年以内には解約しない → 初期費用フリープラン
でいいんではないでしょうか?
諸事情おありで契約前から解約について考えなければならないのは辛いですね。でも詳しく見てみれば、それほど悩まなくてもいいかもしれません。ここで悩んで車に乗れないのが一番もったいないですからねー。素敵なカーライフを!