トヨタのサブスクKINTOが、実はあんまり広まって無くて、実はトヨタにとってみたら失敗だったんじゃないか?っていう憶測もネット上では出てたりするんですが・・・
KINTOは全然失敗ではない
来年、再来年の売上アップは約束されている
詳しく解説していきますね。
2年で25倍!? 売上爆上げ中!
KINTOの決算発表によると、直近3期の売上は以下の通りです。
2019年度:約4億円
2020年度:約33億円
2021年度:約101億円
※決算は年度。2021年度は21年4月から22年3月の数字。
というわけでなんと2年で25倍と爆上げしています。
グラフにするとこんな感じ
凄まじい伸び率ですよね。広告宣伝費などガンガンお金を使ったおかげだと思います。さすがトヨタです。かなり売上は伸ばしています。
売上は最低3年は積み上がる
2021年度は売上は101億円ですが、この数字は来年以降しばらくは確実に下がることはありません。なぜかというとサブスクだからです。
KINTOでは一旦契約すると、3年間は車を借り続けることになります。つまり・・・
今年の新規契約は、来年、再来年も売上になる
わけです。
なので今季101億円でしたが、仮に来季も同じ新規契約数だとしても、最低70億円は積み上がります。(2021年度の売上-2020年度の売上≒70億円)
同じ新規契約数だとしても、来季は170億円、2年後は(3年前の契約切れが多少出るとしても)230億円ぐらいは見込めるということです。サブスクすげー。
相変わらずCMも打ってるし、知名度も上がっているので、さらなる売上増が見込めると思います。
車が返却されてからがポイント
実はKINTOの収益は、月額利用料金だけではありません。
返却されてきた車を販売することが出来る
サブスクから返ってきた車は、当然中古車として販売が可能です。KINTOが直接売るかどうかは分かりませんが、おそらくトヨタの系列販売会社に売却して、そのまま認定中古車で販売するでしょう。
ということは、そちらの売却益も出るので、返却されてからが本当に稼ぎ時なんです。そしてそれはまだ来てないので、これからさらに収益が増えると予想されます。
とは言え今は赤字・・・
KINTOが失敗していると言われている大きな理由として、現状は赤字がかなり大きいことです。
累積の赤字は130億円超!
2022年3月時点でこの数字です。えげつない損失です。先程も書いた通り広告宣伝費にかなりお金を使った結果だと思います。トヨタグループは連結売上30兆円なので、100億の損失なんて屁でもないでしょうけど。
ただトヨタも今後のKINTOの伸びを期待しての、この先行投資だと思います。現時点では失敗と言われても仕方ないですが、売上は確実に積み上がるので、単年黒字化、累積でも黒字化は目処が立っているのだと思います。
まとめ
以上まとめますと・・・
- 売上は2年で25倍
- 売上は最低3年は積み上がる
- 車が返却されたら中古車で販売
- とは言え今は赤字130億 → トヨタの先行投資
以上になります。参考になれば幸いです。
動画で解説