KINTOと新車購入、どっちがお得なのかと言うと、本当のところを言えば
一括払いだと新車購入の方が総支払額は少くなる
ただしこれは車の購入費用だけということになります。他の経費を含めるとどうなるでしょうか?
詳しく解説していきます。
目次
KINTOと新車購入、総支払額を比べてみた
さて表題の通り、KINTOと新車購入で総支払額を比べてみました。
車はヤリスクロス
一番安いグレードで、オプションなしです。
条件
・新車購入は一括払い
・メンテ代などは含まれず
・任意保険は26歳、14等級で計算
・下取り残価は3年50%、7年15%
年数によって異るので、3年と7年で比べてみます。
3年で比較
KINTOは3年プラン、新車は3年で下取りに出すと仮定してかかる費用を計算してみます。
KINTO 3年プラン | 新車購入 | |
初期費用 | 0円 | 2,198,600円 |
月額利用料金(総額) | 1,603,800円 | 0円 |
車検、自賠責、重量税 | 0円 | 0円 |
自動車税 | 0円 | 61,000円 |
任意保険 | 0円 | 225,000円 |
下取り | 0円 | -1,010,000円 |
合計 | 1,603,800円 | 1,474,600円 |
となります。3年だと新車一括の方が総額13万円ほど安くなりますね。
7年で比較
今度は7年で比較してみます。3年と同じく、新車は7年で下取りに出すと仮定してかかる費用を計算してみます。
KINTO 7年プラン | 新車購入 | |
初期費用 | 0円 | 2,198,600円 |
月額利用料金(総額) | 3,307,920円 | 0円 |
車検、自賠責、重量税 | 0円 | 207,800円 |
自動車税 | 0円 | 183,000円 |
任意保険 | 0円 | 525,000円 |
下取り | 0円 | -303,000円 |
合計 | 3,307,920円 | 2,811,400円 |
となり、新車一括の方が50万円ほど安くなりますね。
なんか新車一括で買ったほうがいいんじゃないの?
って思う方も多いかもしれません。でも一概にはそうは言えない事情があります。
新車はいろいろお金がかかる
新車買った!自分の車だ!KINTOよりお得だ!
と思っても、自分の車って実際にはいろいろとお金がかかります。いくつか紹介していきますね。
一番でかいのはローンの金利
先程のシミュレーション、3年なら13万、7年なら50万、新車の方がお得になりますが、あくまで一括払いのケース。
ローンを組んでしまうと一気にお得感は無くなります。
金利総額
3年ローン:353,696円
7年ローン:591,980円
※5%ローン
ローンの金利だけで支払総額はKINTOを一気に上回りますね。
ローンを組んだときの支払総額は・・・
3年
KINTO:1,603,800円
新車購入:1,828,296円
7年
KINTO:1,603,800円
新車購入:1,928,296円
ということで、支払総額はローンを組むならKINTOのほうが安くなります。
タイヤ、オイル、バッテリー交換する?
まあ3年ぐらいなら、何も交換しなくても大丈夫だと思うんですが、さすがに7年となるとタイヤも摩耗しますし、オイルも交換しないとエンジン調子悪くなっちゃうし、バッテリーも出来たら交換したい。
費用をざっくりいえば・・・
タイヤ交換:6~7万
オイル交換:5,000円
バッテリー交換:1万円
ぐらいはかかっちゃう。結構な出費です。
故障したとき
最近は壊れにくくなったとは言え、故障は車に付き物。故障したときは自分の車はやっぱり自分で払うことに。KINTOなら故障の修理費用は無料です。
さらにロードサービスも付いてるので、わざわざJAFなどに入会する必要が無いのもうれしい。
定期点検する?しない?
車買うと定期点検しますよね?まあぶっちゃけやらなくても問題ないと思うんですが、やっておいたほうが無難。
定期点検の度に1~2万円かかります。
部品交換とかしたら、さらにプラスアルファ費用がかかります。KINTOなら無料でやってくれます。自分の車は定期点検は有料です。
小まとめ
というわけで、新車を買うと結構いろいろお金がかかります。いろいろかかるお金を計算して表にしてみましょう。
3年で比較
KINTO 3年プラン | 新車購入 | |
車両費+諸々 ※上の表から |
1,603,800円 | 1,474,600円 |
金利 | 0円 | 353,696円 |
メンテナンス | 0円 | 50,000円 |
合計 | 1,603,800円 | 1,878,296円 |
メンテナンスはオイル交換(5,000円)を半年毎、バッテリー交換(10,000円)を2年目に1回、定期点検(10,000円)を1年目、2年目の2回としました。
いろいろ経費を考えると、新車購入のほうが支払総額は約27.5万円高くなるのが分かります。またこちらには故障した際の修理費用は入っていません。万が一、故障などが起きた場合は、この差はさらに広がります。
7年で比較
KINTO 7年プラン | 新車購入 | |
車両費+諸々 ※上の表から |
3,307,920円 | 2,811,400円 |
金利 | 0円 | 591,980円 |
メンテナンス | 0円 | 190,000円 |
合計 | 3,307,920円 | 3,593,380円 |
メンテナンスはオイル交換(5,000円)を半年毎、タイヤ交換(60,000円)を4年目に1回、バッテリー交換(10,000円)を車検時に2回、定期点検(10,000円)を車検時を除く毎年の4回としました。
7年で考えても、やはり新車購入のほうが29万円ほど支払総額が高くなります。また7年ぐらい乗ると、どこか故障をすると思いますが、そちらの経費は入れていません。
やはり金銭面だけ考えると、新車購入よりもKINTOのほうがお得です。
それでも新車がオススメな人
上記のように、新車購入よりKINTOの方が、概ねお得になるんですが、それでも新車購入がオススメな人を解説していきます。
一括購入出来る人
先程もお伝えした通り、一括購入すると車両自体の総支払額は新車購入が有利です。なので一括購入出来るなら、新車購入を検討するのはいいですね。
車を自分のものにしたい人
KINTOがお得といえども、最終的には自分の車ではありません。所有欲をは、KINTOでは満たせ無いのかもしれません。
某フランス在住の論破王から
「それってコスパ悪くないですか?」
とか言われるかもしれませんが。
でも所有する喜びもアリですもんね。やっぱリースは嫌だなぁって気持ちは多くの人が持ってるのかもしれません。
車にお金がかからない人
走行距離があまり伸びず、メンテナンスや修理などの出費が少なそうな人は、新車購入も検討に入れると良いかもしれません。
また保険等級が高い人も、任意保険にかかる経費を抑えられるので新車購入を検討するのもいいでしょう。
やっぱりKINTOがオススメな人
新車購入したほうがいい人に対し、やっぱりKINTOがオススメな人はこういう人になります。
車を傷つけたり、ぶつけたりする可能性が高い人
まだ運転技術が未熟な人、特に若い人は車をぶつける可能性があるので、KINTOがおすすめ。
「自分は絶対、車を傷つけたり、ぶつけたりしない!」
と思ってても、意外とぶつけます。こすります。運転歴30年、48歳のおっさんでもこすります。こすったり、ぶつけたりしたとき、マジで凹みます。
「修理代いくらかかるんだろう?」
「修理しなくても大丈夫かな?」
「自分で直せる?無理?」
「保険は使う?使わない?」
など、余計な悩み事が増えます。車をこすったら、軽い傷でも最低一週間は引きずります。
でもKINTOならそんな心配はだいぶ軽減されます。こすったらディーラーに持っていけば直してくれます。まあ5万円かかっちゃうし、それはそれで痛いんですが。
保険等級が低い人
任意保険の加入期間が短かったり、事故などで等級が下がっちゃった人は、KINTOの方がオトクな場合が多いです。
KINTOの任意保険は16等級の価格設定
だとディーラーの方が仰ってました。もちろん、年齢によっても異なるんですが、これより低い等級だとKINTOのほうがお得だそうです。16等級っていうと、無事故で10年間続けないと達成しません。
KINTOなら任意保険もコミコミで、年齢や事故歴によって、値段も変わらないので、任意保険の等級が低い人はほぼ確実に支払総額は安くなります。
保険代金、税金、車検代などがストレスな人
自動車って、毎月じゃないイレギュラーな出費があります。
保険、税金、車検・・・
こういうの、支払時期が来る度に、ブルーになるんですよね・・・ 毎回うっとーしーなーって思いますし、お金が無いときに限ってこういう支払いが必要になる。
KINTOは毎月決まった金額を払うと、こういうイレギュラーな支払いに追われることはありません。だって全部KINTOが勝手にやってくれるから。この精神的な開放感はすごい。
手厚くメンテナンスが受けたい人
KINTOなら定期点検などのメンテナンスが無料で受けられます。
タイヤ交換、オイル交換なども無料
メンテナンスを受けたいけど、お金がかかるのは嫌ですものね。タイヤ交換とかになると、まとまったお金が必要だし。そのあたりの煩わしさからも開放されます。
すぐ納車がいい人
2022年現在、新車購入はすごく時間がかかります。納車期間は4ヶ月~1年とも言われています。
KINTOなら1.5~2ヶ月で納車が可能です
正直、いくら欲しい車でも1年も待つのはつらい。なので早く乗りたい人は、KINTOをご検討ください。
参考記事:KINTOの納期は1.5~2ヶ月ぐらい なぜ新車より早い?
家族や友人で乗りたい人
基本的に任意保険は、加入者のみが運転したときに保険金が出るような設定になっていることが多いです。
KINTOなら誰が乗ってもOK
家族はもちろん、友人が乗っても事故時には保険金が出ます。なので家族や友人同士でシェアすることも可能です。
経費で乗りたい個人・法人
自営業者や経営者の方にとって、経費の扱いは結構面倒くさい。新車で買っちゃうと減価償却とか手続きが増えちゃうし、任意保険も従業員の分も払うので割高になっちゃいます。
KINTOなら従業員でも運転可能
会社で一台、KINTOに契約しておけば、役職員やアルバイトも運転することが出来ます。派遣社員は契約の問題上、ダメみたいですが。
また経費計上が毎月定額なので分かりやすいのもありがたい。
なぜKINTOはこの値段で可能なの?
ここまでサービスが手厚いのに、なんで価格が安くなるの?
って思っちゃう人、多いんじゃないでしょうか。僕も同じように思います。ここでは、なんでKINTOはこの値段でここまで手厚いサービスが可能なのかを、過去のKINTO関係者のインタビューやディーラーさんに直接聞いた話を交えて解説していきます。
若者への訴求、つまり広告
KINTOのサービスは、事故対応で安心だったり、保険料金が一律だったりと、若者の方がお得感があるサービスです。
若者の車離れ
とか言われていますが、一端には新車購入の壁が大きいんだと思います。KINTOなら毎月定額なので、かかる金額も分かりやすいし、そこまで収入が高くない若い人にも車が手に入れやすいです。
つまり車離れしている若者に、まず車に乗ってもらうことが可能なので、将来的にも継続して車に乗る人が増えるわけです。
つまりトヨタにしてみれば、長い目を見ての広告費になってるんですね。
トヨタはKINTOで二度儲かる
KINTOに車を出しても、KINTOの会社で保険に加入しても、メンテナンス無料でも、意外とトヨタは損しない構造になっています。
KINTOで車を貸し出すと・・・
- 貸出の間は、月額の利用料が入る
- 貸出が終わったら、中古車として売れる
というわけで、二度儲かる仕組みになってるんです。
KINTOでは契約期間が決まっていますが、その契約期間が経過すると返却された車は中古車として販売するようです。普通、トヨタのディーラーで販売している中古車は、新車購入された方の下取りぐらいしか仕入先がありません。実は中古車販売も結構な利益を生むのですが、その数が圧倒的に足りていないのが現状です。なぜなら下取りの数が以前と比べて劇的に減っているようなんです。
買取専門業者が増えたから、下取りの車が減った
最近ではユーポスなどの買い取り専門業者が増えて、また広告もテレビやネットでバンバン打ってるので、トヨタで下取りに出してくれる人が少なくなったようです。なのでトヨタの認定中古車でも、買取専門業者から仕入れている場合もあるらしく、そうなると安くは仕入れられないし、また手間(=人件費)もかかります。そこでKINTOなら契約期間が終わったら返却されるので、中古車として販売する車を確実に確保出来るんです。また大した手間もかかりません。
「確実に車が返ってくるのはありがたいんです」
とディーラーの人が言ってました。また、自前でメンテナンスをやるから安上がりだし、車の状態も把握出来るので販売予測が立てやすいそうです。
そんなこんなで、トヨタとしてもKINTOには大きなメリットがあるんですね。
トヨタグループの豊田章男社長の肝いり
KINTOは小寺信也氏が社長。あるときトヨタの豊田章男社長に
全く新しい車の売り方を作り出せ!
と、まさにトップダウンの命令を受けて、初めたプロジェクトなんだそうです。章男社長、結構無茶振り・・・
でもKINTOの小寺社長はそこからがんばった!
立ち上げ当初は月間6台成約と散々でしたが、2021年4月~2022年3月の決算は売上高101億円と、前期35億の3倍以上になっている模様。
もちろんトヨタの協力が無ければここまで売上が増えてないんでしょうけど、やっぱ自分が指示してやったもんだから、章男社長のサポートは結構あったと思われます。
その証拠にKINTOなら納車が早かったり、全国の販売店の協力を受けてるし、モリゾウセレクションなんて自分のニックネームを冠したヤリスの特別仕様車を、KINTO限定で出しているし。
そんなわけで親会社のトヨタの全面的なサポートがあるので、新車購入よりもメリットがある状況が実現しているんだと思います。
まとめ
以上、まとめますと・・・
- 一括購入するなら新車購入の方が安上がり
- でもローンの金利や保険、メンテなど考えたらKINTOが安い
- 特に若い人はKINTOがオススメ
- KINTOはトヨタにメリットがあるから安く出来る
となります。参考になれば幸いです。
動画で解説
以上の解説を動画でも解説していますので、良かったらご覧ください。