トヨタのサブスクKINTOでは、法人契約される方が結構多いようです。なぜなら・・・
8つのメリットとウラ技アリ
というわけで、法人契約はなかなかお得。むしろ個人契約よりもいいのでは?ということで、以下に詳しく解説していきます。
KINTO法人契約8つのメリット
KINTOの法人契約には8つのメリットがあります。
- 社員全員が乗れる
- 保険内容が手厚い
- メンテナンスも込み
- カーリースよりも安い
- コスト管理が簡単
- 負債じゃないので与信が傷つかない
- 減価償却を考えなくて良い
- もちろん経費計上出来る
各項目ごとに解説していきます。
社員全員が乗れる
KINTOではありがたいことに、法人契約すると会社の役員、社員ともに全員運転することが出来ます。
ここで注目なのは運転者には「役職員の家族」も含まれることです。社長の奥様やお子様はもちろん、極端な話、新入社員のお父さんでも同居なら乗れちゃうってことです。
またアルバイト、パートでも大丈夫なのはありがたいです。
ただ派遣社員は契約上、乗れないってことですね。直接雇用じゃないから。「まあいいだろ」ってことで、派遣社員が運転して事故とか起きても保険は下りないですので、そこは注意してください。
保険内容が手厚い
社員全員が乗れるは分かったけど、保険はどうなの?ってことですが、保険内容も運転者全員が同じ内容になります。
対人対物は無制限。運転者と同乗者の保障は5,000万円。事故を起こした場合は5万円の自己負担でOKとなっています。弁護士費用も300万円付いています。代車費用も30日間は無料です。
自社の車だったら、若い社員に運転任せるのはちょっと不安ですが、KINTOなら事故を起こしたときの5万円だけで済むのでかなり安心です。
メンテナンスも込み
KINTOはメンテナンス費用も月額利用料金に含まれます。例えばタイヤ交換が必要になったり、ワイパーブレードが破損したり、バッテリーが弱ってきたり。そんなときはディーラーに行けば無料で交換してくれます。
もちろん車検以外の定期点検も無料で受けられるので、安心して車に乗れますね。
カーリースよりも安い
KINTOは他のカーリースと比べてもかなり安いです。
例えばヤリス
KINTOなら7年契約で月額33,300円
一方、カーリースで人気の定額カルモくんでは・・・
同じ条件であれば37,713円
この状態でも高いのに、さらに任意保険が含まれていません。この金額+任意保険を払わなくてはならないので、カーリースのほうがかなり支払額は多くなります。
さらにクラウンですが、KINTOなら7年契約で75,570円
一方、定額カルモくんでは・・・
月額79,287円になります。
こちらも任意保険は含まれてない上に、メンテナンス代も含まれていません(クラウンにはメンテナンスの設定がない)。
KINTOと定額カルモくんの月額利用料金一覧(7年プラン)
やはり一般的なカーリースは、トヨタが直接経営しているKINTO相手では厳しいですね。車の仕入れ値も全然違うでしょうから。
コスト管理が簡単
KINTOは毎月定額で支払いになって、車検や税金、保険などが込みなので、イレギュラーな出費がありません。かなり経理上は簡単になります。
経理担当者の負担が若干でも減るし、不意の出費も無くなるのでかなりありがたいです。
債務じゃないので与信が傷つかない
自動車をローンで購入する場合は経理上、債務となります。もちろん経営状態が健全であれば大きな問題はありません。しかし、債務と計上されている=経営悪化となりますので、その分の銀行評価が下がってしまいます。
KINTOならその問題はありません。
つまりKINTOは資金調達余力が温存できます
貸借対照表にも債務の記載をしなくていいので、社長としては気分的にもいいですよね。
減価償却を考えなくて良い
KINTOはリースになるので、借りてる自動車は固定資産ではありません。つまり減価償却を考えなくて良いんです。
減価償却、
超面倒くさい!
経営者の方ならよーく実感されると思いますが、減価償却の計算って超面倒くさいですよね。税理士に丸投げしている人も多いですが、会社の経理上の把握が難しくなりますし、目をつぶってる社長さんも多いでしょう。慣れてる経理担当がいれば問題ないのですが、社長が経理も担当しているような会社であれば、かなり楽になりますよ。
もちろん経費計上出来る
KINTOに支払う月額利用料金はすべて経費計上出来ます。まあ、当たり前なんですが、実はこのことが後のウラ技に効いてきます・・・
KINTOの法人契約のウラ技
KINTOの法人契約で、社長がオトクなウラ技があるので紹介します。
- 社長の家族の車にできる
- 社員の家族の車に=福利厚生
- カード払いでポイント付与
各項目ごとに詳しく解説していきますね。
社長の家族の車にできる
KINTOの規約で「役職員の家族も運転可能」とあります。別居のお子様でも大丈夫。なので・・・
会社で契約して奥さんや子供に乗らせることが可能
というわけです。
法人契約なのでもちろん経費で契約できます。しかもありがたいことに別居のお子様でもOKってことなので、学校や職場の関係で遠方に住んでいるお子様にも、経費で車を持たせることが可能です。
社員の家族の車に=福利厚生
KINTOの法人契約では社長だけではなく、社員の家族も運転が可能です。
休日には社員の家族にも乗ってもらう
ということが出来ます。
例えばノアなど大きな車やヤリスクロスなどキャンプにぴったりの車を一台契約して、休日には社員に貸し与える。順番を決めたり、ガソリンは満タン返しなどのルールは作る必要があるでしょうけど、愛車を持ってる社員でも、結構嬉しいんじゃないでしょうか。
事故を起こされても5万円で直りますし、その5万円は事故を起こした社員に払わせればいいわけで、そんなに大きなデメリットはなさそうです。
カード払いでポイント付与
KINTOではクレジットカードの支払いが可能です。ただし法人カードになります。法人カードでももちろんポイントは貯まりますよね。これをこっそり社長が使うことは・・・まあOKじゃないでしょうか?OKですよね?
KINTO法人契約のデメリット
メリットあればデメリットもあり。KINTOの法人契約もメリットばかりではありません。ここではデメリットを解説したいと思います。
距離制限がある
KINTOには月1,500kmの距離制限があります。とは言え毎月1,500kmしか乗れないのかと言うわけではなく、通算で計算されるので、年間18,000km、3年契約だと54,000km以内で返却すればOKです。
業務上、走行距離がかさむなら向いてない
走行距離を超えると、1kmあたり11円の超課金を払う必要があります。ただ年間18,000kmはなかなかの距離。普通は超えることはないでしょうけど、一応契約する前にシミュレーションしてみてください。
参照:KINTOは走行距離制限は何キロ?
車の返却が必要
KINTOでは買い取りのシステムが無いので、契約終了時には車の返却が必要になります。契約期間が過ぎると返却して再契約と言う形になるので、その点も注意ですね。
個人契約にあって、法人契約に無いもの
KINTOでは個人契約にはあるサービスが、法人では無かったりする場合があります。
- ボーナス払い
- のりかえGO
- 契約者が認めるものの運転
ボーナス払いに関しては、法人契約では別にメリットでもないでしょうからまあいいとしましょう。
個人契約にある「のりかえGO」という、手数料を払うと契約途中でも新しい車に乗り換えるサービスは法人契約では使えません。
また個人契約では契約者が認めれば、誰が運転しても保険適用されますが、法人契約は役職員とその家族に限られますので、例えば顧客や取引先の方、または派遣社員に車を貸すことは出来ません。
手続きの流れ
ここでは法人契約の手続きの流れについて解説したいと思います。
申込みはWEBで
法人契約は、まずはKINTO公式サイトより申し込むことから始まります。最初のWEB申込みは20分ほどで終了します。
申込みの後は3営業日ほどで審査結果が完了し、メールが届いたら法人の銀行口座かクレジットカードを登録すればOK。申込みから納車までは1.5~2ヶ月になります。
必要なものは?
最初の申込時に必要なものは
- 法人番号、設立年月日、資本金、年商などの情報
- 代表者の住所、生年月日、電話番号などの情報
- 代表者の年収、住居の形態などの情報
- 納車、窓口担当者の住所、電話番号の情報
- 代表者の免許証の画像データ(表裏)
- 法人の銀行口座orクレジットカード(審査後)
決算書、履歴事項全部証明書などは不要です。早い話、社長の免許証だけで借りられる感じです。
窓口担当者、納車担当者、代表者は同一人物でもOKです。年収など入力するので、代表者さんが申し込むのがいいかもしれませんね。
ちなみに法人の場合は、代表者が保証人になります。そのための免許証ですね。
KINTOの法人契約で人気の車
トヨタのサブスクKINTOで、特に法人契約で人気の車をいくつかご紹介します。
社長の車
まずは何と言っても社長の車として人気なのは・・・
クラウンですね。
新しいデザインになって、ずいぶんスタイリッシュになりました。今までのいわゆるおっさん車ではなく、かっこいいデザインなので、若い経営者にもぴったりです。
レクサスIS
やはり社長たるもの、一度はレクサスなどハイグレードの車に乗りたいもの。特にISは走りもいいし、見た目もかっこいいのでオススメ。
営業車
従業員の方に乗ってもらう営業車としては、以下の車が人気です。
ヤリスです
お値段もお安いし、小回りも効くので若い人も安心して運転できます。実際に法人契約としての人気も高く、複数台契約する会社も多いようです。
ルーミー
配達を伴う営業車として人気の車種です。室内は車中泊が出来るほど広々としていますし、その割に小さいので小回りも効きます。
送迎車
社員やお客様の送迎用によく使われる車としてこちらの車が人気です。
ノア
何と言っても7人乗りです。運転もしやすいので数人送迎する必要がある会社様にはピッタリのお車。飲食店などのお客様の送迎や小規模な工場などの送迎にも使えます。
社長の家族の車
奥様やお子様など、社長の家族の車として契約される場合はこちらの車が人気。
ヤリスクロス
若い人に人気の車です。KINTO全体でも高い人気を誇ります。車高が高く、荷物もそこそこ乗るのでキャンプなどにぴったり。
ノア
家族全員で遊びに行くときなど、やはりたくさん乗れる車がいいですよね。普段は奥様が運転されて、休みの日には社長自ら家族を連れて遊びに行くのにちょうどいいかも。
まとめ
以上のことをまとめますと
- 法人契約には8つのメリット
- 簡単に言うと社員全員乗れて、コストは抑えられ、経理が楽
- ウラ技でみんなハッピー
- 手続きは超簡単、WEBで完結
- デメリットはそんなに多くない
以上になります。参考になれば幸いです。
動画で解説