300万の車なら頭金は70~100万
昨今、ちょっといいなぁ~って思う車はだいたい300万円ぐらいは見ておかないと買えないご時世になってきました。いろいろ物価高で困ります。多くの方がカーローンを組んで車をご購入だと思いますが、300万円の車だったら最低でも70万円、できれば100万円ぐらいは頭金で入れたいところです。なぜそうなるのか?頭金入れなかったらどうなるのか?詳しく解説していきます。
目次
頭金の相場は購入費の2~3割
一般的に自動車購入時の頭金の額は購入費用の2~3割と言われています。300万円の車なら60~90万円というところですね。
ただし、300万円の車は300万円では買えない
もう言うまでもなくですが、車を購入する際には諸費用がかかります。言うまでもないんですが、結構忘れがち。っていうか、実際には分かってるんだけど見ないようにしがちです。では諸費用でどのくらいかかるんでしょうか?
例えばトヨタ ノアS-G 2WD 7人乗り(以下同グレード)で見てみましょう。
車両価格は3,040,000円
乗り出し価格は3,430,521円
ちょっと計算してみましょう。オプションはディーラーオプションが33,000円付けたとして、まずは税金+自賠責保険で184,790円。登録費用、印紙代などの販売書費用が72,731円で合計257,521円。車両価格を含めると3,330,521円となりますが、さらに任意保険も払う必要があり、仮に1年あたり10万円と考えても、プラス10万円で3,430,521円となります。
車両価格+1割ほどかかるんですよね。この諸費用も含めて払う必要があるので、予めこの金額を計算に入れとかなくてはなりません。そう考えると、2~3割の頭金となると、70~103万円となります。まあざっくり70~100万円というところです。
表:ノア購入時に必要なお金
金額 | |
車両価格 | 3,040,000円 |
ディーラーオプション | 33,000円 |
自動車税種別割 | 36,000円 |
自動車税環境性能割 | 75,400円 |
重量税 | 49,200円 |
自賠責保険料 | 24,190円 |
販売諸費用 | 72,731円 |
任意保険 | 100,000円 |
合計 | 3,430,521円 |
※自動車税種別割は旧自動車税、毎年4月に課税されるので、例えば9月に車を購入すれば翌月の10月から3月までの6ヶ月分を払うことになります。
※環境性能割と重量税は車の環境性能によって減額されたり無料になったりします。
※任意保険の概算は東京海上日動HPで調べられます。
もう一度書きますが、
300万円の車なら70~100万円の頭金
は欲しいところです。
頭金の相場は2~3割、計算するときは諸経費を含めよう
フルローンなら月々約6万円、頭金入れたら?
このノアですが、頭金をいくら入れたら、どのくらいの月々の支払額になるのでしょうか?
表:304万円のノア、月々支払額(借入額340万円)
頭金の額 | 月々の支払い |
0円 | 65,415円 |
70万円 | 51,947円 |
100万円 | 46,175円 |
※金利5.8%、60回払い、ボーナス払いなしで計算。
頭金0円、頭金70万円、頭金100万円だと、ざっくり月々6.5万円、5.2万円、4.6万円の支払いになります。ずいぶん感じが違いますよね。高給取りだったら問題ないんですが、フルローン月々6.5万円の出費って結構デカイ。もちろん4万円とかでもデカイんですが、その差2~3万と考えればやっぱり頭金はいくらか入れたほうがいいでしょう。ちなみに150万円入れたら月々3.7万円になります。
フルローンで月6.5万円、頭金100万円で月4.6万円
やっぱり頭金を入れると、ずいぶん毎月の支払いが楽になりますね。
頭金を入れなくちゃダメ?
「頭金70万?100万?そんなに貯められないからオレはフルローンで行くぜ!」
と考えている方も多いかもしれませんが、そんなに簡単には行きません。
カーローンが認められるのは目安として
支払額≒年収
あくまで目安です。自宅が賃貸か持ち家か、住宅ローンなどカーローン以外の借入金の有無、就業先の安定性なども考慮に入りますので、一概には言えませんが、一般的に言われている目安が年収と同額です。
ただ、正直年収と同じ額のローンを組むのはオススメしません。実家住まいの独身とかならまあなんとかなりますが、出来れば年収の半分ぐらいに抑えるのがいいと思います。実際に僕は年収400万円のときに270万円のローンを組んで、それはそれはツライ思いをしました。だって全然お金残らないんだもん。
逆に言えば、
支払額の2倍の年収が無いと結構キツイ
というわけです。
そこで頭金の登場です。
先程のノアの例で言えば、頭金無しでローンを組むなら総支払額は約340万円になり、その2倍となると年収は約680万円必要ということになります。ノアをフルローンで買ってる人は年収680万円以上ってことなのか?みんな結構金持ちだなぁ・・・
一方、年収は540万円の人は頭金70万円(借入金270万円)入れられるなら大丈夫、年収は480万円の人は頭金100万(借入金240万円)入れないと、ちょっと厳しくなるかもってことになります。
表:300万円の車、年収と頭金
年収 | 必要な頭金 | 借入額 | 月々の支払い |
680万円 | 0円 | 340万円 | 6.5万円 |
540万円 | 70万円 | 270万円 | 5.2万円 |
480万円 | 100万円 | 240万円 | 4.6万円 |
※数字は概算
小まとめ
- ローンは年収の1/2が目安
- 300万の車フルローンなら年収680万円は欲しい!
- 頭金を貯められたらずいぶん楽になる
頭金無しで新車に乗るにはカーリースも
このように書くと
「とても自分の年収では買えないなぁ」とか
「そんなに頭金貯めるのは無理!」
「新車は諦めて中古車を買うべきか」
と思われる方も多いかもしれません。
もし頭金を用意するのが難しくて、年収もそこまで高くないなら、カーリースも検討してみましょう。
カーリースだと、頭金は不要だし、審査はカーローンよりもかなりゆるいです(会社としては最悪、車を取り上げちゃえばいいわけです)。月々の支払いはカーローンよりも安いし、しかも車検代や保険代などもコミコミになっていることが多いので、実質かなり支払額は少なくなります。ただカーリースの場合は契約期間が終了したら車を返さなくてはならないので、ずっと車に乗り続けたい人には向いていません。
カーリースなら頭金は不要、年収制限はかなりゆるい
どこのカーリースがいい?
さて、カーリースと言われてもいくつかありますが、いったいどこのカーリースがいいのでしょう?
主要カーリース4社で比較してみましょう。基本、カーリースは車検、自賠責保険、税金が月々の支払いに含まれています。KINTO以外は任意保険は含みません。
表:ノアS-G 2WD 7人乗りのカーリースの価格
カーリース会社 | 月々の支払額 | 金額に含まれるもの |
64,320円 | 車両代、自賠責保険、 税金、車検代、 メンテナンス代 |
|
SOMPOで乗ーる![]() |
52,590円 | ↑ |
ENEOS新車のサブスク | 57,090円 | ↑ |
KINTO | 52,140円 | ↑+任意保険 |
※それぞれ5年契約、メンテナンスのレベル、オプションなどは合わせています。
まあぶっちゃけ、定額カルモくんだと、月々6.4万円なのでフルローンと変わりません。税金や車検代が含まれているから実際は少ないんだけど、任意保険も払わなくちゃならないので、あまりお得感はない。他の3社は5万円台になりますが、KINTOが一番安いですね。
さらにKINTOは任意保険も付いているので、他のカーリースと比べて圧倒的にお得です。
ただしKINTOはトヨタ車しか選べない、車種も限られているというデメリットがあります。他のカーリースならほとんどの国産車が選べます。ただしKINTOは任意保険も含まれているので他の3社より断然安いです。もちろんすでに任意保険の等級が高い人は他のカーリースも検討に入れてください。
ちなみに新車購入でのローン金額は、先程も述べた通り58,600円ですが、車検代、税金、自賠責保険、任意保険などは自分で払わなくてはなりません。つまり不意の出費があるのです(結構ツライ!)。
最終的な下取り価格を考えれば、カーリースよりも新車購入のほうが安いケースが多いですが、まとまったお金が無くてもいきなり乗れて、車検代などの心配が無いのは大きいです。
小まとめ
- トヨタ車ならKINTOがおすすめ
- 他社ならSOMPOで乗ーるが安いかも
まとめ
以上まとめますと・・・
- 300万の車なら頭金の相場は60~100万
- 年収が低いと頭金はたくさん必要
- カーリースなら頭金不要
- トヨタ車ならKINTOがベスト
となりますね。普通に頭金貯めて買えたらいいですけど、頭金貯めるの厳しいなぁって方はカーリースも検討してみてください。
動画で解説